■YouTubeの2次元コンテンツとは
YouTubeにおける2次元コンテンツとはどのようなものが存在するかご存知でしょうか?実は去年末から騒がれているVTuber以外にも昔から2次元のキャラクターを使ったチャンネルは存在しています。
①VTuber
ここではLive2Dや3Dでキャラクターを制作し、声優さんにキャラクターを演じてもらうチャンネルと定義しています(一部機械音声を使っているケースもあります)
既に数千チャンネルある、との事です。
②ゆっくりorVOICEROID実況
1枚絵のキャラクター素材を使い、特定の音声合成ソフトを利用しているチャンネル。
古くから存在するジャンルでTOP層は月間3~4,000万再生というチャンネルも存在します。
③その他
例えばデザインはオリジナルLive2D、音声は合成ソフト、というようなチャンネル等も存在します。
※他にも色々なケースがありますが、一旦上記3ケースを事例として説明をいたします。
VTuberと呼ばれるジャンルだけが2次元コンテンツではなく、昔から2次元のYouTubeコンテンツが存在していたという点をまずご理解ください。
その上で直近話題となっているVTuberがYouTube上でどれ程数値を持っているのか、定量分析を行いました。
下記サイトをにて、YouTubeチャンネルの数値を”月間再生数”という観点で調査いたしました。
https://ytranking.net/ranking/?mode=subscriber&date=201804
※集計期間は2018年4月となります。
※他にもいくつか再生数確認する方法がありますが、サイトにより多少再生数に前後がある事、ご了承ください。
個人的な所感ですが、チャンネル登録数での評価はスマートフォンネイティブアプリにおける累計DL数と同じ考え方の数値だと感じており、アクティブを測るなら月間再生数が適切では、と考えています。
それでは早速TOP5を見ていきたいと思います!
■YouTube月間再生数TOP5
こちらがTOP5です。
個人的にとても驚きがあったのですが、HIKAKINさんは再生数という観点だとTOP4なんですね。。。
フィッシャーズさんがHikakinさんの再生数を超えたとは認識していましたが、、1位はキッズラインチャンネルとは驚きでした。
キッズラインチャンネルを確認した所、1動画あたりの再生数は小さいですが1日複数本動画を配信しており、チャンネル全体の月間再生数ではNo1だった模様です。
■YouTube月間再生数TOP30
30位までを見ると、”ゆっくり実況”のTOPである”たくっちチャンネル”がランクインしていました。
VTuberではありませんが、2次元チャンネルとして運営していますので、VTuberを含む2次元チャンネルという見方ではどうやら一番大きいチャンネルとなるようです。
VTUberと呼ばれるチャンネルはどこにランクインしているのか、もう少し追ってみたいと思います。
■YouTube月間再生数TOP100
100位まで確認した所、”ゆっくり実況”の”ぽこにゃん”がランクインしていました。
こちらもVTuberではありませんが、2次元コンテンツと考えられるチャンネルです。
まだVTubeのチャンネルが出てきていませんので、引き続き調査を進めます。
■YouTube月間再生数TOP200
200位までを調べた所、154位に”A.IChannel”がランクインしていました。
月間再生数は1,000万再生程となります。
またTOP200までの各チャンネルの再生数をジャンル毎に分けてみましたので合わせて共有させていただきます。
■TOP200 月間再生数シェア
TOP200までの月間再生数からシェアを算出した所、VTuberの月間再生数は全体の”0.22%”という事が分かりました。
現状、YouTube上での再生数という観点ではまだまだ規模は多くないようです。
続いてVTuberチャンネルの月間再生数推移を調査してみました所、興味深いデータが確認できました。
■VTuberの月間再生数推移
2017年12月からYahooトップに取り上げられる等、大きく月間再生数が伸長しました。
2018年1月をピークに2月は落ち込みましたが、3~4月に大きく再生数が拡大しています!
このペースで拡大していくのか、非常に興味深いデータですね。。
また特徴的に感じたのは、VTuberの数が激増している点です。
先ほどのTOP200までの市場数値と合わせると、現在の環境は
①VTuberトラフィックシェアは”現時点では”少ない
②VTuberトラフィックは毎月拡大している
②既に数千チャンネル以上2次元コンテンツがあり、戦国状態
という市場環境となりそうです。
VTuber1チャンネルの再生数はまだまだ小さいのが現状です。
平均すると月の収益は100万円にも満たない現状となります。
競合多く、1チャンネルあたりの収益性が低い現状では、かなり厳しい市場だと認識しています。
恐らくここから1年程で更に多くの2次元チャンネルが開設されると思われますが、生き残れるのはごく僅かかもしれません。
YouTube上の2次元チャンネル全体再生数推移を見ていると毎月再生は伸びているので、どのタイミングで市場に参入するのがベストか、判断難しいタイミングかもしれません。
弊社BUZZCASTでもYouTube2次元コンテンツ事業を正式に開始する事となりました。
過去半年ほど、まだVTuberという言葉が無かった頃からこっそりと事業検証しており、体制が整った為、ここから一気に展開していく方針です。
既に他チャンネルの平均値を大きく上回る成長を続けており、今後は既存チャンネルの運用と新規チャンネルの開設を進めてまいります。