こんにちは!BUZZCAST川島です。
本日は2019年1月の提供動画のキャンペーン別再生数ランキングを見ていきたいと思います。
前回の月次レポートでは「アプリゲーム」のみをYouTube上のタイアップ案件の調査対象としていましたが、今回は全ジャンルの商材を対象にして調査してみました。
それによって、どのようにランキングが変化するのかにも注目出来ればと思います!
■2019年1月のタイアップ動画累計再生数ランキング
※2019年2月19日現在、BUZZCAST調べ
1位は前回同様、「荒野行動」でした。累計再生数・動画本数共に依然として圧倒的な数値でのランクインです。
2位以降はというと、ゲームアプリ以外のジャンルが多くランクインしています。実は、最近YouTube上のタイアップ案件は、ゲーム以外の商品・サービスのプロモーションが多くなってきているのです。
そこで、今回はゲーム以外の商材のタイアップ動画の再生数について調査してみました!
※BUZZCAST調べ
2018年以降、このように非ゲーム領域の商材のタイアップ動画再生数が増加しており、直近5か月は月全体の再生数の過半数を超えています。
では、タイアアップ動画の動画数の割合はどのように推移しているのでしょうか。
※BUZZCAST調べ
このように動画本数という軸で見てみると、再生数とは反対にゲームアプリの割合が高くなっています。
つまり、ゲーム以外のタイアップ動画は、「動画本数は少ないが、再生数は多い」=「1動画あたりの再生数が多い」という特徴がある、ということが分かります。
実際に各商材の動画を平均再生数という軸で見てみると、1位の荒野行動よりも2位のレゴシティや3位のJR SKISKIの方が約20倍もの差をつけて数値が高くなっています。
非ゲーム商材の1本あたりの再生数が多いということの理由として、大型のYouTuberを単発で起用しているということが挙げられます。
ゲームの出稿においては複数のゲーム実況者を使って複数回のキャンペーンを行うケースが一般的であるため、このような違いが生じていると考えられます。
それでは具体的に、今回ランクインしている商材の具体的な訴求方法についてみてみましょう。
■JR SKISKI(3位)
【キャンペーン内容】TVCMでも人気の若手俳優を起用し毎年話題になっているキャンペーン。
【メインターゲット】若年層と想定。
【起用チャンネル】Fischer’s(チャンネル登録者数540万人)
【2018年12月の動画平均再生数】224万再生(2019年2月19日現在)
■L.O.Lサプライズ!(5位)
【キャンペーン内容】児童向け玩具の紹介
【メインターゲット】同世代の子供・その保護者と想定
【起用チャンネル】HIMAWARIちゃんねる(チャンネル登録者数170万人)
【2018年12月の動画平均再生数】92万再生(2019年2月19日現在)
■カラオケの鉄人(7位)
【キャンペーン内容】カラオケチェーン店の訴求。実店舗に「スカイピースルーム」が設置されることを宣伝している。
【メインターゲット】若年層の男女と想定
【起用チャンネル】スカイピース(チャンネル登録者数227万人)
【2018年12月の動画平均再生数】84万再生(2019年2月19日現在)
以上のように、若年層をメインターゲットとした商材が多くランクインしていました。
では、他にどのようなジャンルの商材が出稿しているのでしょうか。
過去3か月間でタイアップ動画出稿のあった非ゲーム商材をジャンルごとに分け、累計再生数が多かった15ジャンルをまとめてみました。
■非ゲームタイアップ動画ジャンル別再生ランキング(2018年11月〜2019年1月)
※BUZZCAST調べ
※調査期間:2018年11月1日~2019年1月31日
「玩具」「美容・コスメ」が圧倒的に再生数を伸ばしていますね。
「玩具」の出稿に関しては、非提供動画でも玩具で遊ぶことの多いキッズチャンネルを起用しています。そのため、提供/非提供に関わらず動画を再生する視聴者が多いと考えられます。
「美容・コスメ」は動画本数に関しても圧倒的です。こちらはゲームの出稿と同じように複数のクリエイターを複数回にわたって起用してキャンペーンを行っているため、必然的に動画の本数が増加しています。
加えて、美容系チャンネルではルーティーン企画での広告出稿が多くなっています。これは、クリエイターが自身のスキンケアルーティーンを実践する中で併せて商品を紹介するという内容のもので、比較的再生数が伸びやすい企画です。
■ JULIDY(提供:+ea is)
■ かねこあや(提供:+ea is)
それに対し、12位の「映画」や13位の「キャリア」に関しては出稿動画本数が1桁であるにも関わらずランクインしています。
こちらは先ほど述べたように大型のクリエイターを起用し、多くの人の目に触れさせる狙いがあるのでしょう。
企画自体も非常に大掛かりで人目を惹くようなものが多く見受けられます。
■ HikakinTV(提供:シュガーラッシュオンライン)
広告出稿においては、各商材の特徴に合ったキャスティングをする必要があります。様々なタイプのクリエイターが多数存在するYouTubeにおいては、その組み合わせが無数に存在するといえますね。
これからはゲームだけでなく、非ゲーム商材のタイアップ動画にも注目していきたいと思います!