初めまして、BUZZCASTのKITTYです。
先日Taipei Game Show2019が開催されましたが、盛り上がりを見せる台湾のゲーム市場、そして台湾のYouTuberに関して、今回調査してみました。
TOP台湾YouTuberの動向
Googleの発表によると、2018年の台湾のYouTubeチャンネルのチャンネル登録者数の成長率が100%を超え、登録者数100万を突破しているチャンネルが2017年より倍以上増加しているそうです。
では具体的にどのようなチャンネルが人気なのか、まずは台湾YouTuberのチャンネル登録者数ランキングを見てみましょう。
■台湾YouTuberチャンネル登録ランキングTOP50
※2019年2月7日現在、BUZZCAST調べ
※企業チャンネルは除く
上記1~3位のYouTuberをご紹介したいと思います。
1. 這群人TGOP(以下TGOP)
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チャンネル登録者数2,831,608人 2017年に台湾初めの200万登録達成できた「演技派」7人のグループから運営しているチャンネル。 近年、数名のメンバーがテレビドラマや映画にも演出している人気の非常に高いグループ。 |
台湾人に人気の「あるある系」企画のコンテンツを主にあげているチャンネルで、クオリティの高い作品が多数投稿されています。1動画あたりの平均再生数は200万を超えており、人気の高さが伺えます。
※The Best Memes of 2018 – 公開後一か月間200万以上再生されている
こちらのチャンネルは、中国語と英語の字幕も用意されているので、海外の視聴者からの人気も高いのかもしれません。
こちらのチャンネルの特徴の一つとして、動画冒頭と締めの部分でテレビCMのような広告が流れているのも一つの特徴です。
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ちなみに「TGOP」は、制作裏・カジュアルの動画をメインに投稿「TGOP 這群人私生活」や広告・提供動画のみを公開している「TGOP 這群人廣告娛樂」などのサブチャンネルも開設しています。
2. 阿滴英文(Ray Du English)
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チャンネル登録者数2,048,287人 シンガポールで留学した兄と妹組で運営している英語教育のチャンネル。 台湾で最も大型「知識系」YouTuber。 |
中国語で英語の文法や流行語を教えるという教育系のコンテンツをメインにしているチャンネルですが、それ以外にも日常動画や、他のYouTuberとのコラボ動画もあげています。
※英語流行語
こちらのチャンネルも、妹さんは別で個人チャンネル「滴妹」を開設しており、TOP50ランクインしています。
3. 蔡阿嘎(Tsai A-Ga)
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チャンネル登録者数1,969,772人 日常生活、寄付、時事話題、台湾語教育など幅広いジャンルの動画を製作し、 多くのCMと映画に演出した経験あるYouTuber。 |
話題性がある企画が多く、「10万再生10万寄付」企画は印象的に残っています。
※「10万再生10万寄付」企画とは
該当動画が10万再生された場合、蔡阿嘎さんは公益企業へ10万台湾ドルを寄付するという企画です。2018年3月まで、寄付金額は累計300万台湾ドル(約1,060万円)を超えています。
■ジャンル別の比較
次は上記のランキングにランクインしている人気YouTuberに関して、どのような企画をしているYouTuberが多いのか、動画のジャンルという軸で調査してみました。
※2019年2月7日現在、BUZZCAST調べ
※企業チャンネルは除く
ジャンルはかなり多様化しており、「チャレンジ系」、「ゲーム系」と「レビュー系」のチャンネルの割合が多いことがわかりました。
以前こちらの記事で日本のTOP YouTuberの企画内容を調査してみましたが、日本と比較すると、台湾の方がより企画ジャンルは多岐に渡っていることがわかります。
■日本と台湾のTOP YouTuberの企画ジャンルの比較
※BUZZCAST調べ
※企業チャンネルは除く
台湾と日本も同様にチャレンジ系の動画企画をはじめとして、ゲーム系とVlog系YouTuberの割合も比較的に多いことがわかりました。
違うことろとしては日本より台湾の方が企画ジャンルの幅が広いことがわかりました。
■ジャンル別主要チャンネル紹介
それでは具体的に、台湾YouTubeの各ジャンルの特徴と人気YouTuberをご紹介いたします。
1.「チャレンジ系」
日本とは似ている「〇〇してみた」と実験を企画としての動画が多く、一方でドッキリ企画も特徴であり、「眾量級CROWD」と「聖結石Saint」も代表的なクリエイターです。
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眾量級CROWD チャンネル登録者数1,477,687人 カップルで運営しているチャンネル。 主にドッキリ企画をしている。 |
※彼氏のパスポートがなくして帰国出来なかった
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聖結石Saint チャンネル登録者数1,436,822人 8ヶ月間で登録者数100万人突破、毎日動画投稿しているのを半年ほど維持していた。 その間大人気のオリジナル歌まで製作していたクリエイター。 |
※ネットで自分の中古アルバムを買ってみた
2.「ゲーム系」
ゲーム実況者については先日調査したゲーム実況者ランキングにより、Minecraftを実況しているYouTuberが多く、その中で一番有名な実況者は阿神さんです。
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阿神 チャンネル登録者数1,780,729人 台湾で初めて100万登録者数を突破しているゲーム実況者。 普段は巧克力さんなど他のMinecraft実況者とコラボ動画、ライブを配信している。 ファンを「Bob」を呼んでいる。 |
※Minecraft実況
3.「レビュー系」
主に商品、物事を紹介しながらレビュー・解説をしている企画ジャンルです。
谷阿莫さんは少し特別な存在で、ツッコミをしつつ最新の映画やドラマのレビュー動画を配信している方です。
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主頻道【谷阿莫】 チャンネル登録者数1,612,119人 ユーモアでレビューをしながら3~5分以内一本の映画を紹介する仕方が得意。 映画の二次利用について多くの議論があった。 |
※5分でAvengers: Infinity Warを見終わらせる
以上、少し台湾YouTuberの背景を紹介しながら、チャレンジ系YouTuberが傾向になることが分かりました。
■最近の台湾YouTuberの企画トレンド
近年は人気YouTuberと、芸能人などの有名人とのコラボ動画がネット上で話題になっています。
2018年人気コラボ動画ランキングTOP10の中で、半分はYouTuber以外の有名人とのコラボ動画になっていました。
※Official Google Blog引用
※動画再生回数順
日常あるある系動画に、カメオ出演として中華圏の人気歌手G.E.MさんがTGOPとコラボ出演しています。
※日常あるある系企画(When My Girl Friend Wants To Watch TV Series)
YouTuber Joemanと近年人気高い台北市長さんも特別企画としてのコラボしており、視聴者から高評価のコメントもたくさん残っています。
※150円~3,000円の弁当対決
まとめ
今回は台湾の人気YouTuberについて調査をしてみました。
企画ジャンルで見ると、「チャレンジ系」クリエイターが多い傾向が分かりました。
また、最近は台湾でも、YouTuberが別業界の有名人とコラボすることがトレンドになりつつあるので、今後はYouTuberと有名人のコラボ企画をタイアップ動画で実施する、というやり方も出てくるかもしれません。
今後も台湾YouTube市場を引き続き観察していきたいと思います!