こんにちは。BUZZCASTの吉田です。
弊社では毎月YouTube上でのゲームアプリのタイアップ案件動画を調査しております。
今回は、この3か月間で、どのゲームタイトルのタイアップ動画が出稿されたのか、2019年4月〜6月に公開されたゲームアプリのタイアップ動画を分析していきたいと思います!
■ゲームアプリのタイアップ動画の調査(4~6月)
まずは、2019年4月〜6月のタイアップ動画再生数の累計を集計して、ランキング化してみました!
▼ゲームアプリのタイアップ動画再生数ランキング(2019年4月〜6月)
※BUZZCAST調べ(2019/7/2集計)
毎月の出稿量がダントツに多い荒野行動を除いた、再生数ランキングTOP3は下記になりました。
- :メイプルストーリーM
- :ライフアフター
- :SNK_オールスター
これらのゲームタイトルでは、具体的にどのようなにクリエイターを起用しているのでしょうか。
今回は、各タイトルの起用クリエイターを「縦軸:登録者数」「横軸:ゲーム実況者 or 非ゲーム実況者」でマッピングしてみました。
まずは、1位の「メイプルストーリーM」から見てみましょう!
▼「メイプルストーリーM」の起用クリエイターのご紹介
「メイプルストーリーM」の視聴回数は3ヶ月合計で約432万回再生で、同じ動画数の「ライフアフター」と比べると、2倍近く再生されていることが分かります。
これには50万人以上の登録者を持つ大型クリエイターのみ起用していることが影響しています。
さらに、「はじめしゃちょー」さんと「ゆきりぬ」さんや、「ヒカル」さんと「相馬トランジスタ」さんなど、積極的にコラボを行うことで、より多く動画が再生されるような工夫がされていました。
・ゆきりぬ
・「ゆきりぬ」さんのタイアップ動画再生数の推移
※BUZZCAST調べ(2019/7/4集計)
グラフは「ゆきりぬ」さんが過去半年間で行ったタイアップ動画の再生数をグラフにしたもので、赤く色付けされた5月21日の動画が、今回のタイアップ動画になるのですが、他のタイアップ動画よりも圧倒的に再生数が伸びていることが分かります。
やはり有名クリエイター同士のコラボは大きく再生を伸ばすようです。
続いて2位の「ライフアフター」を見てみましょう。
▼「ライフアフター」の起用クリエイターのご紹介
「ライフアフター」でも、「メイプルストーリーM」と同様、ゲーム実況者というよりはエンタメ系のクリエイターを中心にキャスティングしていました。
ただ、チャンネル規模に関していうと、「メイプルストーリーM」よりは中堅クリエイターも多く起用していることが分かります。
一見ゲームタイアップ動画には見えないようなサムネイル/タイトルの動画も多く、そのクリエイターの通常のコンテンツに近しい見せ方をする工夫がされていました。
・古川優香
・エミリンチャンネル
エンタメ系のクリエイターの場合は特にそうですが、やはり通常の動画フォーマットと合わせた企画やサムネイル画像、タイトルにしないと視聴者に見てもらえないというリスクがありますので、ゲームにつなげるまでの企画の作り方はかなり重要だと考えられます。
最後に、「SNKオールスター」を見てみましょう。
▼「SNKオールスター」の起用クリエイターのご紹介
「SNKオールスター」では「メイプルストーリーM」や「ライフアフター」とは異なり、ゲーム実況者をメインにアサインしていると言う点が特徴的でした。
「SNKオールスター」は「KOF」や「侍魂」のキャラが登場する対戦格闘ゲームなので、IPとの親和性、具体的にはIPに対する知見や、視聴者の年齢層などをみてキャスティングしていることが想定されます。
・ごはんちゃんねる
「ごはんちゃんねる」さんはスマホゲームやガンプラを中心に動画をあげている実況者です。
特にガンプラ動画の視聴者層は30~40代が多いと考えられますので、やはり視聴者の年齢層とIPとの親和性を重要視しているようです。
■まとめ
今回は2019年4~6月のゲームアプリのタイアップ案件動画の再生数ランキングを分析しました。
今回は出稿量の多かった「メイプルストーリーM」、「ライフアフター」、「SNKオールスター」のキャスティングを調査してみましたが、「メイプルストーリーM」、「ライフアフター」ではゲーム実況をメインに上げているクリエイターではなく、エンタメ系のクリエイターを多用しているという特徴がみられました。
リリース直後だったということもあり、拡散力を重視したキャスティングだったのかもしれません。
一方で、「SNKオールスター」では、「ゲーム実況者」を中心にしており、その中でもIPとの親和性を重視したキャスティングをしていたと考えられます。
目的によってどのようなジャンルのクリエイターをどう起用するべきか、今後のキャスティングの参考にしていただければと思います!