こんにちは!BUZZCASTの池田です。
最近はアプリなどのデジタルコンテンツだけでなく、飲料メーカーや食品メーカーなどのYouTuberプロモーション出稿の増加が目立っています。
そこで、今回は飲料メーカーや食品メーカーなどのYouTuberプロモーションを調査してみました。
■2019年6月のYouTuberプロモーション出稿量ランキング
まずは2019年6月のサービス別のYouTuberプロモーションの出稿ランキングを見てみましょう。サービス別に、タイアップ動画の合計再生数の多い順に並べて表にしてみました。
▼サービス別タイアップ案件出稿ランキングTOP20(再生ベース)
※BUZZCAST調べ
2位に「いろはす」、3位に「ヤマザキパン」がランクインしていることが分かります。
これらの飲食メーカーさんが、具体的にどのようなタイアップ動画を実施していたのかを詳しく見ていきましょう。
■飲食メーカーさんのYouTuberタイアップ事例紹介
まず、一つ目の事例は、「はじめしゃちょー」さんによる「いろはす」の紹介です。
▼「はじめしゃちょー」×「いろはす」タイアップ動画
こちらは、はじめしゃちょーさんが、学校によく置いてある冷水機を自宅に設置し、冷水機に”いろはす”を入れて飲むという企画になります。
はじめしゃちょーさんらしいインパクトのある大胆な企画で、現在(2019年7月18日時点)既に268万再生されています。商品の認知・拡大効果はかなりあったのではないかと想定されます。
続いては、ヒカキンさんによる「ヤマザキパン」の紹介です。
▼「HIKAKINTV」×「ヤマザキパン」タイアップ動画
こちらの動画の特徴は、「ヒカキン」さんが好きなヤマザキパンTOP5をランキングにして紹介し、そのTOP5の商品と「ヒカキン」さんがコラボするという点です。
TOP5のコラボ商品には、「ヒカキン」さんの顔入りシールが貼られます!
・コラボ商品に貼られるシール
TOP5の商品に「ヒカキン」さんのシールが貼られていることによって、「ヒカキンさんがいるから購入してみよう!」というような、視聴者の購買意欲増加効果が期待できますね。
実際にTwitterでは、「ヒカキンさん見つけた!」というような画像付きのツイートが多く見られ、視聴者による2次拡散が見られたのが印象的でした!
https://twitter.com/mikiyoutubesuki/status/1142020878776950785
https://twitter.com/natchan_0808_/status/1138759748466069508
このような2次拡散される事例は他にもあり、印象的だったのが「HIKAKINTV×ピルクル」のタイアップ動画の事例です。
▼「HIKAKIN TV」×「ピルクル」(2018年11月公開)
▼「HIKAKIN TV」×「ピルクル」(2019年5月公開)
2018年11月に1回目のコラボタイアップを行い、そのコラボが大反響だったということで、2019年5月に2回目のコラボタイアップを行ったようです!
「ピルクル」は、「ヒカキン」さんが初めて商品紹介した商品となり、そのような背景もあって、「ヒカキン」さんと「ピルクル」がコラボしたと動画でも話していました。
▼世界一おいしい飲み物『ピルクル』(2011年7月公開)
そんな「ヒカキン」さんと「ピルクル」のコラボタイアップですが、1回目・2回目ともに大反響で、視聴者の購入はもちろん、「ヤマザキパン」の事例と同様に、視聴者のTwitterでの2次拡散が見られました!
https://twitter.com/miroronTV/status/1137226918799872000
今日も買いました。ヒカキンさんの、ピルクル。同じ新潟県上越市出身なので、応援しています pic.twitter.com/wkoWwWz3wW
— 小竹歩美 (@SmRTDtSOEBi9l2p) July 4, 2019
また、視聴者だけでなく他の動画クリエイターも「HIKAKINさん見つけた!」というような形で、ツイートしており、動画クリエイターの2次拡散も見られたのが印象的でした!
もう少しでヒカキンさんコンプできるかな?☺️ pic.twitter.com/XKi8qyqOQV
— とらいあんぐる@28万人感謝 (@dogjunnemu) June 10, 2019
ヒカキンさんのピルクル買えた!!!
表、裏が違って面白い!!! pic.twitter.com/KOnWTmkr0s
— デカキン (@dekakinb) May 30, 2019
ヒカキンさんのピルクル買えた!!!
表、裏が違って面白い!!! pic.twitter.com/KOnWTmkr0s
— デカキン (@dekakinb) May 30, 2019
■2次拡散されるインフルエンサーマーケティングの法則
今回は、クリエイターと商品がコラボすることによって視聴者が自主的にTwitterに商品を投稿するという事象をご紹介しました。
どの商品でも、またはどのクリエイターでもこういった二次拡散が起こるかどうかは分かりませんが、視聴者とのエンゲージメントの高いクリエイターを、商品とタイアップして起用すると、二次拡散が起こる可能性が高いと考えています。
逆に考えると、インフルエンサーマーケティングにおいて、直接的なそのインフルエンサーによる効果だけでなく、二次拡散の可能性を考えると、「ファンとのエンゲージメントの高さ」をキャスティングの判断軸にすることが、プロモーションの成功を左右するとも考えられます。
一方で、「エンゲージメントの高さをどう測るのか」は非常に難しい課題ですが、弊社としては、オンライン上の数字で見る場合は、「TwitterのRT数」や「YouTube動画のコメント数」「LIVE時の同時接続者数」などを判断基準すべきと考えています。
このあたりは、今後のマーケティングに置いて重要な指標になっていくと思いますので、もっと多くの事例を研究していきたいと思います。